元音楽教師の余生 | 井上竜仁

老後は悠々自適もいいですが、死ぬまでが勉強時代だという精神を忘れたくないです。(音楽科:井上竜仁)

老後こそパソコン | 井上竜仁

老後の生き方について、考えたいと思います。


老後をいかに楽しく過ごすか、ということは高齢者福祉の一つの大きなテーマでしょう。


私は老後にはパソコンが最適だということを提唱したいです。


第一線を退くと往々にして暇だらけとなり、ボケますよといわれて焦りを感じることが多いです。さして仲間を必要とせず、しかも有効に時間つぶしのできるパソコンを友とし、最後の学習としてパソコンに挑戦してみてはどうでしょうか。


パソコン学習は老後が最適


中年は仕事に追いまくられ、パソコンアレルギーにかかって到底学習は無理でしょう。暇のある老人こそが勉強の機会を得るのであって、必ずや生きがいとなって強い人間形成に役立つに違いありません。


さあ、やりなさいといっても、きっと無理でしょうから、できることなら自治体が図書館とか、社会教育施設などに学習室を開設し、インストラクターも待機させて、自学自習する機会を与えることが望ましいのです。


習うより慣れろ、私は頑張りがきく老人に期待したいと思います。このようにしてこそ家庭内での老人の主体性は回復され、孫との接点も生まれて来るのでしょう。


パソコンをどう活用するか


パソコンをどう活用するかですが、株価グラフで財テクをするのが一番手っ取り早いと思います。


また、最近ブームとなりつつある自分史を編集してみたらどうでしょうか。終わったらワープロ機能で印字すれば見事にでき上がります。


漢字日記や新聞記事などを基にした個人のデータベースの製作です。


天体運行などのシミュレーションや三次元グラフィックス。近く学校にパソコンが取り入れられますが、それに備えてCAIとしての活用が考えられます。


ワープロ機能による文書の編集と、更にはスキャナーによる画像入力。


アプリによる老人談議もいいですね。


グラフ機能を使っての孫の成長記録、ゴルフの成績グラフ、血圧や血糖値などの管理グラフ、ジョギングなどの目標管理グラフなど編集できるものはたくさんあります。


また、パソコンを使えるようになれば計算機能によるカロリー計算、成績管理、マンション建築に際しての収支採算計算などに抜群の働きをします。


チェック機能を使えば有能な秘書役となることでしょう。マイカーのメンテナンス管理、庭園管理や各種行事のチェックも簡単にできるのです。


そろそろ翻訳も可能となって来たし、エキスパートシステムが実用に供される日も近そうです。その他知恵を絞れば限りない活用が期待され、意欲満々の日々が若さを取り戻してくれるでしょう。


プログラムづくりにパソコンの醍醐味(だいごみ)があることを念頭に置きつつ、若者に負けず、コンピューター時代の老人たることを誇れるようにしたいと思います。




井上竜仁